家電見本市

2018.2.5家電見本市

 1月10日ラスベガスで「CES」(家電見本市)が始まった。トヨタ豊田章男社長自らが戦略車「イー・パレット」(全長4〜7メートルで低床のバリアーフリーの電気自動車)を発表した。これは自動運転で相乗りのバスとして、イベント会場での移動販売車、宅配便でも、また小売業の移動店舗として色々の場面で利用できる車である。

 パートナーには米アマゾン・ドット・コム、米ピザパット、米ウーバーテクノロジーズや中国ライドシェアー最大の滴滴出行マツダが名前連ねている。

 家電の見本市でトヨタが車を発表するとは、少し意外に感じたが、車が冷蔵庫やテレビと同じ商品になったという認識を世界最大の車メーカーが持ったということだ。自動運転の車、オケ・グーグルを使った音声遠隔操作の家電との融合、その底流には人工知能がある。

 トヨタは自動織機メーカーから自動車会社に転身し世界一になった。このDNA(遺伝子)が自動車メーカーから脱却し新しい事業に転身していこうとしている。昔100年以上続いた長寿企業を勉強し、このコラムにも書いたことがあるが、長寿企業の絶対条件は「時代とともに取扱商品を変えた企業」であった。トヨタも自動織機から自動車会社になりその延長線で、車とコンピューターの複合したあたらしい商品を造ろうとしている。「モビリティーサービスプラットフォーム」が枠組みであるという。

 NHKの特集「欲望の資本主義」ですざましい富の格差が報じられていた。世界人口は74.3億人。トップの8人の総資産4,268億ドルと底辺の36億人の総資産と同じであるという。にわかには信じられない格差である。これは昔からの大金持ちもいるとは思うが、21世紀に入ってからコンピューターを駆使しての金融取引で資産を生み出した人、IT産業で名をなしたアップル、グーグル、ファイスブック、アマゾン、ウーバーなどのベンチャー企業の経営者だと思う。

 いまAI (人工知能)とクラウドとの組み合わせで世界は急速に変わりつつある。このクラウドシステムの頂点にたつ

グーグルやアマゾン、アップルの利益は全てアメリカの経済には貢献するが、日本には何の利益も生み出さない。トヨタがいかに頑張ろうが所詮「釈迦の蕚の上で走り回る孫悟空」のようなものかしれない。この情報の格差を生んだ原因は何だろうか。

 民主党政権事業仕分け蓮舫氏がスパーコンピューター「京」の予算配分で「二位ではいけないですか」といった発言を思い出す。