イノベーション

2018.6.5 イノベーション

 シリコンバレーでご活躍の桝本博之氏が講演の中で、イノベーションを「常識破壊」と定義されていた。日本では「イノベーション」は「技術革新」と訳されるのが普通である。

 技術革新の言葉から想像されるのは、19世紀のワットの蒸気機関の発明、20世紀に入ってからはエジソンの電球、マルコーニーの無線通信、飛行機、自動車などがある。新しい技術が複合しあって社会を進化させてきた。

 2010年頃から、AI(人工頭脳)が話題になることが多くなった。AIは専門分野では広く認識されていたが、我々の身近になったのは、将棋や囲碁で人間に勝った時からであろうか。

 いま世界の億万長者番付の上位はマイクロソフトビル・ゲイツ、アップルのスチーブ・ジョブス(故)、アマゾンのジェフ・ベゾス、グーグルのラリー・ベイジそしてフエイスブック、エア・ビー・アンド・ビー、ウーバーのCEO達である。これらの人々の共通点はITである。

 しかし、マイクロソフトやアップルはコンピューターを作った。これは技術革新である。しかしその後アマゾン、フエイスブックやウーバー、エア・ビー・アンド・ビーなどは、そのコンヒューターを駆使してネットワーク事業を構築していった。そこには新しい技術革新はない。桝本博之氏が今のイノベーションは「常識破壊」と定義したのはこのことにある。

 アマゾンのジェフ・ベゾスは、販売者と消費者をネットワークを使って結びつけた。エア・ビー・アンド・ビーは民宿予約のウエブサイトである。ウーバーはドライバーと乗客を直接つなぐ配車システムである。フエイスブックもネットワークを使った個人の情報発信や情報共有のシステムだ。

 今では個人がネットワークを使っていろいろなことができる。過去の常識を打ち破った者が勝者になる時代である。

最近ではラインが上場した。またメルカリも近々上場する予定と聞く。昨年度の流行語大賞になった「インスタ映え」のインスタグラムも映像発信でたくさんの若者の人気を集めている。これらの共通点は素人の遊びで始まっている。

それが若者に利用され、そこに広告を挟むことで膨大な利益を確保した

 今、中学生の夢の3番目は「ユーチューバー」になることらしい。手軽に億の金が稼げるからだという。私の孫たちの関心事もやはりネットワークを使った仕事である。